ecoja(エコじゃ)│環境ジャーナルWeb
TOP 内外ニュース 中国地域ニュース イベント・セミナー・募集 環境ジャーナル とっておきリンク

データライブラリー


エネルギー
温暖化
リサイクル
環境保全
エコ製品
環境経営・環境報告書
エコカンパニー
ISO14001認定企業
エコアクション21認定企業



住環境
エコライフ
スローフード
食育
田舎ぐらし
エコ商品



環境学習
エコクラブ
表彰・助成
工場見学
セミナー



グリーンツーリズム
市民農園
自然体験
フォト・川柳・エッセイ
道の駅・朝市
イベント



環境法規
リサイクル法
環境用語
本・資料
スペシャリスト
NPO・NGO


中国地域ニュース
コラム「カンキョウ」
軽率な平成開国論の亡国シナリオ


人類の飽くなき欲望の権化、アメリカ市場原理主義グローバリズムは地球環境を破壊しながら際限なく地球を飲み込もうとする…。
かつてモンゴロイド大和民族は、雨のモンスーン地帯を最上の地と選び、水を制御し豊かな国土を築いたつもりだった。
皮肉なことにその大和民族がゲリラ豪雨に戦々恐々としている二十一世紀…つぎはどこかゲリラ豪雨!もしかしてあなたの街かも。
一時間に100oの雨が半日も続くと傾斜角度が大きい日本列島ではどんな山でも野原でも街でも土石流となって一気に流れ下る。
広島県庄原市の土石流はまさにそれだった。冬に襲来すれば鳥取、島根日本海側で降った豪雪。
日本列島の貯水機能の脆弱化は戦後林業の自由化から始まった。国土計画で上流域へ水量調節のダムが計画されたが中止された。
中流域で天然ダムの役割を果たしていたのが水田だった。それも荒廃の一途を辿っている。さらにTPP参加で水田面積は現在の10%まで減少する。
そして今、水田では秘かに外来植物の侵入が著しく質的機能低下が始まっている…輸入飼料に混じった雑草種子が牛の腸を経て堆肥として還元された水田で発芽して帰化植物として蔓延っているのだ。アメリカからの帰化植物が多い…北米原産のアメリカキカシグサ、アメリカアゼナ、アメリカタカサブロウ。中米原産キシュウスズメノヒエ、クサネムなど難防除雑草である。また、水田へ水を引くかつての清流には南米原産のオオスサモ、アルゼンチン原産オオカナダモが群生して流れを止めている。
耕作放棄された陸上で優占するのはセイタカアワダチソウ…かつて、セイタカアワダチソウを迫りくるアメリカグローバリズムの影と見立て、象徴的に日本農業の後門の虎として描き続けた元広島県議会議員、日本院展画伯冨野井利明先生の悲壮な不安はまさに的中した。
一方で、人類の生命に関わる食料の世界的危機が顕在化してきた。地球各地で起こる洪水、旱魃などによる生産不安定。ソ連、ヨーロッパのコムギ不作。オーストラリアのサトウキビ不作。さらに新興国の人口増加。アメリカのトウモロコシのバイオマスエタノール化などで2010年現在、世界の穀物価格は30%上昇している。
TPP参加すれば日本の水田は10%に減り、日本唯一の安定食料コメは90%がカリフォルニア米に代わり、食料自給率はわずか13%に低下する。
インダス文明もローマ帝国も奢れる者は滅びるというジンクスは破れなかった…モンスーン気候照葉樹林帯の東の果て、豊かな緑と水の島国、地球上どこにも見られなかった独特の大和文明も歴史の一時代を画して終わることになる。

(前重 道雅 県立広島大学講師、農学博士)



環境ジャーナル表紙



会社概要著作権についてプライバシーポリシー広告掲載についてお問い合わせ

2007, The Ecology Journal. All rights reserved.