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中国地域ニュース
シリーズ資源循環型社会をめざす(134)
循環資源“リーマン"を乗り超えたか?

  この10年間中国は「世界の工場」として驚異的な経済発展を遂げ、その結果
というか10年にGDPで日本を抜き去り世界第2位の経済大国にのし上がった。
工場から生み出される工業製品(商品)にはスクラップ、古紙、廃プラスチックな
どの循環資源を原材料に使って製品化されたものも少なくない。08年秋に起き
た"リーマンショック"で世界経済は大混乱し、米国、EU、そして日本までもその
後遺症をいまだにひきずっている。そんな中新興国は早々と元気を回復。なか
でも中国は依然と高成長を維持し循環資源の受け皿としてその存在感を増し
ている。リーマンショック後2年半、これら循環資源の今を追う。



  08年秋のリーマンショックからどう変わったか。スクラップ、古紙、廃プラスチ
ック、これらの循環資源がグローバルに流通し、経済成長を支える貴重な"原
資"となっている。米国、EUの経済回復がままならない中で中国を始めとする
東アジアはさらに成長を続け、循環資源の受け皿としても他地域を圧倒してい
る。次頁表参照。
世界全体でみると、鉄スクラップの貿易量は約1億dで、これは鉄スクラップ
消費量約4億7000万dの21%を占める。国別にみると、EU25ヵ国が最大で
約4000万dだが、輸出入ともほぼ同量であることから、域内取引が主体とい
える。これを除くとトルコと中国、韓国、台湾を合わせた東アジア3国がほぼ同
規模であり、さらにリーマンショック以降はトルコの輸入量が減少し、東アジア
が増加する中で今や東アジアが世界最大マーケットとなっている。

 電炉VS高炉で綱引き

  国内の鉄スクラップ価格は2月中旬、東京地区で、指標となる電炉買値が前
週に比べ500円高い3万7500〜3万8500円となった。高炉の購入増や鉄
スクラップの発生減が、強基調維持の背景と考えられる。電炉メーカー最大手
の東京製鉄は全工場で購入価格を500円引き上げた。
同社は昨年愛知県で、自動車鋼板もつくる最新鋭の工場を稼働させた。鋼
材を生産するのに排出するCO2が高炉方式より格段に少ない、を売りに新規
顧客を開拓する構え。岡山工場でも、鉄スクラップを家電製品の材料に加工す
る体制を整えた。
国内で発生する鉄スクラップが落ち込み、これが恒常化するとの見通しの中、
巨大マーケットである中国へのメーカー、商社の進出が相次いでいる。新日鉄
エンジニアリングが合弁で、製鉄ダストに含まれる鉄資源と亜鉛の再資源化、
DOWAエコシステムは家電リサイクル事業、伊藤忠商事が、鉄スクラップ他
の再資源化事業、等々。

 アルミ、雑品は輸出減

アルミニウムについてはどうか。国内のアルミ合金市場はリーマンショック以
降、若干は戻したものの未だピークの7割程度にとどまっており、一方で海外
市場は拡大という構図が鮮明になってきている。
これはアルミ合金需要の過半を占める自動車の海外現地生産が拡大してい
るからで、国内のアルミ合金工場およびダイカスト工場は閉鎖あるいは統合で
整理される方向にあり、かたや需要の伸びている国での現地生産に傾いてい
る。
アルミスクラップの流入が集中する中国には10年、日本から2万3575dの
輸入があったのに対しアルミ合金の輸出は日本向けに30万1185dとここに
きて大きく変貌。
銅スクラップについては、相場が上昇する中、輸出向けは市況がそれに伴っ
ていないという。発生量が落ち込む中、10年の輸出量は前年比20%減の28万
6942d。減少の理由には、円高、中国側の購買条件の悪化、規制強化、等
が挙げられる。一方、円高を利用しての輸入は前年比64%増の15万9405d
となった。
中国側の輸入量も、総輸入量が前年比9%増の436万dを記録したが、か
つて雑品(ミックスメタル)込みで200万d以上の輸入先だった日本からは25
万5495d(雑品込み)と前年の3分の1に激減。
中国は今年1月より家電リサイクル法を本格開始した。このことと関連する
のかどうか、昨年、雑品の輸入を禁止した。廃被覆銅電線の取り扱いについ
ては、従来コンテナ積みで行われていた銅配電線とアルミ等の混載が認めら
れなくなった。フレコンバッグに積み込むなどして異物(廃プラ等)が2%以上
混入してはならない等、従来までの海関(税関)規則から飛躍的に厳しくなっ
た。

 古紙事情中国内で変化

古紙についてはどうか。10年の輸出量は437万3578dで、過去最高の
前年と比較すると約54万d減少。理由としては、国内製紙メーカーの需要が
増えたことが挙げられる。
中国では、右肩上がりが続いていた古紙輸入量が10年マイナスに転じた。
代りに国内の回収量が1000万d近く伸び、4400万d前後に上がった。紙
・板紙の生産が9400万dだとすると回収率は47%、前年より8ポイントの上
昇となる。

別表




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